情報検索レベルアップ研修

詳細日程はこちら 最終アップ2011.3.17

主催 : NPO法人上田図書館倶楽部
共催 : 上田情報ライブラリー
後援 : 長野県図書館協会
図書館振興財団助成事業

第6回 7月2日

参加者:15名

第1部:受講生による検索結果の発表

第2部:講評および講義「公共図書館のビジネスサービス」
講師 ビジネス支援図書館推進協議会会長 竹内利明氏

●成果物 : 報告書集
受講生が作成した報告書をまとめた。全65ページ。

●発表
受講生が1人5分程度で、自分の検索について発表した。
発表時間が短いため、内容は検索結果についてではなく、
検索の過程についての発表となった。
(検索の方法や過程、疑問点、問題点など)

●講評
検索報告書について、竹内氏、元JST)森田歌子氏、宮下明彦氏に、
講評をいただいた。
公表内容は、おおむね、以下のような内容だった。
・ ビジネス支援図書館推進協議会会長  竹内利明氏
報告書を読むのが楽しかった。何のために発表したのか、何を得ようとしているのか。発表があるから勉強する。
発表することによって他の人の話が聞け、他の人の検索を参考にできる。同じテーマで検索してもそれぞれの検索に個性がある。研修で受講した知識(JDreamⅡなど)をよく使っている。この研修で勉強した時間は大学での講義に換算すると3単位分くらいになるが、それくらい勉強したという結果が出ている。

・ 元JST 森田歌子氏
フレンドリーな報告書でよいと思った。上田には産業の芽がたくさんあるので、ぜひ、育てていって欲しい。

・ 長野県図書館協会 宮下明彦氏
今回のレベルアップ研修は県内でも出色の研修だ。注目されておりレベルも高い。

●講義「公共図書館のビジネスサービス」(講師:竹内氏)
全国の図書館のビジネス支援の様子をご紹介いただき、ビジネス支援のこれからの方向についてお話いただいた。アメリカの図書館の様子も話していただき、大変勉強になった。特に心に残ったのは、
「図書館は公共組織の中で唯一資料を収集・蓄積できる組織」
という言葉だった。蓄積した資料を住民の幸せのために活用していくことが大事だとお話いただいた。

 

情報検索レベルアップ研修は、今回で終了しました。多方面でご協力いただいた皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

 

第5回 6月11日資料

参加者:15名

午前:総合的な検索実習 ―検索から情報の整理まで―
講師 上田女子短期大学)木内公一郎准教授

午後:資料調査の基本的な手順例
講師 上田図書館倶楽部)西入幸代氏

 

●総合的な検索実習
木内先生においでいただき、資料の調査とまとめ方を講義していただいた。
資料調査の手順(全体像から詳細へ検索を進める)についてと、
集めた情報の整理・まとめ方を、木内先生が行われた実際の検索作業に沿って講義していただいた。
特に資料の整理・まとめ方は、報告書を作成する段階で大変参考になる内容だった。

●資料調査の基本的な手順例
西入さんに、資料調査の基本手順を解説していただき、各自で資料調査を行った。
また、図書館利用推進協議会のレファレンスコンテストの小冊子について説明し、優秀なレファレンスと、それに対する利用者のコメントなどを見た。

●「JDreamⅡ」の研修用Idの発行について
研修日のみ使用できる研修用ID、を、森田氏にいただいた。
受講生は、各自のテーマをJDreamⅡで検索した。

 

次回は、7月2日(土)に研修成果発表会をひらきます。

 

 

6月3日 図書館視察

東京都立中央図書館 、国立国会図書館 、千代田区立千代田図書館を12名で視察しました。このまとめはこちら

 

第4回

5月28日資料

グラフ作成 Excelファイル

調査資料 Wordファイル

 

5月28日 10:30~16:00

午前:Word・Excel報告書作成のテクニック
講師 図書館倶楽部)林ゆかり
午後:特許と特許検索
講師 特許業務担当者 小林照幸氏

●Word・Excel報告書作成のテクニック
Wordを使用して、報告書の形式をととのえるテクニックの紹介と実習を行いました。

べた打ちした文章に見出しを設定し、目次を自動作成したり、
引用文献の登録・一覧の作成、
Ⅱ軸複合グラフの作成とWordへの貼り付け、
最終版・PDF文書としての保存など、
報告書の体裁を簡単に整えられるテクニックを紹介し、
実際に操作し、報告書の体裁を整えました。
普段の文書作成ではあまり使用しない機能ですが、
数ページの報告書を作成するときにはとても役に立つので、
ぜひ、使えるようになって欲しいと思います。

●特許と特許検索
講師に入念な準備をしていただき、
講義と実際に特許を検索する実習という2本立てで行う予定でしたが、特許庁のデータベースが5月27日~5月29日までメンテナンス期間で、使用できない状態になっていました。

そのため、急遽、講義だけをお願いすることになりましたが、
実習がなくなった分、ゆっくりと質問や話をしていただける時間がとれ、さまざまな角度から、特許にまつわる実際の話をたくさんしていただくことができ、非情に興味深いものになりました。

内容は、
特許の取得・維持にはかなりのお金がかかること、
企業間では、特許に関する虚虚実実のかけひきが日常的に繰り広げられていること、
特許検索では、特許の内容だけでなく、
業界の動向や、企業の状態、今後の産業界の方向など、
分析の仕方でいろいろなことがわかる、ということ、
など、本当に多岐にわたり、新鮮で刺激的でした。
また、機会を設けて、お話を聞いてみたいと思いました。

報告は以上です。

 

次回は、6月3日(金)に東京研修に行きます。
訪問予定は、
東京都立中央図書館
国立国会図書館
千代田区立千代田図書館
で、現在13名が参加予定です。

 

第3回

4月24日(日)13:00~16:00

出席は13名でした。

内容:JDreamⅡによる簡単コマンド検索
講師:元JST) 森田歌子氏

 森田氏のご好意により、無料暫定IDを用意していただき、有料データベースJDreamⅡを利用したデータベース検索研修を行いました。
 検索を行うためにコマンド(命令)を発行しますが、今回は、コマンドの細かい文法を知らなくても検索できる方法を教えていただきました。
教えていただいた方法で、簡単に検索できました。受講生は、検索の仕方を習得し、各自に与えられた検索テーマについて、個々にJDreamⅡを利用した検索を行いました。
敷居が高く、利用が難しいと思われがちな有料データベースを簡単に利用でき、情報検索の実際の一端を体験することができました。

 あれこれと工夫して検索を試していると、あっという間に時間が過ぎてしまいました。充実した研修でした。

 

第2回

実施日時 4月16日(土)10:30~16:00
受講者 16名

受講者の皆さんの期待と意識の高さを示すように、16名全員が出席しました。

今回の研修は、午前・午後の2部構成でした。

1.書籍資料の探し方・活用方法
講師:情報ライブラリー司書 小竹さん・池田さん

インターネットでの検索に偏りがちですが、信頼の置ける情報源である書籍を探す方法、また、書籍資料の活用方法を研修しました。

特に、1次情報を探すための2次情報の書籍(レファレンス用の書籍)がレファレンスには有効であること、また、レファレンス用書籍が、情報ライブラリーにも各種揃っていて、実際に書架で場所の確認ができたことが大きいと思います。
今後のレファレンスで役立て、短時間で系統だったレファレンスができるようにしていきたい。


2.インターネットで使える国立国会図書館のレファレンスツール
講師:国立国会図書館 荻原みさ子さん

インターネットで検索でき、ある程度まではインターネットでも資料の閲覧が可能なツールの説明、また、検索漏れがなく的確に目的の検索ができるためのインターネットでの検索のコツなどを教えていただいた。

国会図書館のHPに使えるツールがあるのはわかっていても、どれをどう使っていいかわかりにくかったが、今回の研修でそのあたりが明確になり、より身近なツールになった。

午前・午後にわたる長時間の講習でしたが、第1回と同様に、濃い内容の講習で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。受講生の皆さんも、充実していたようです。



 

第1回

実施日時 3月19日(土) 10:30~16:00
講師   余野桃子氏(東京都立中央図書館 レファレンス担当)
受講者  13名(2名欠席)  
内容   情報検索の全体概要と基本手順の講義

内容は非常に濃いもので、受講生は午前午後にわたる講義に集中し、終了時には大きな充実感がありました。

講義の内容を簡単に説明します。

デジタル情報には、誰もが検索できる表層情報と、サーチャーのもつ知識を利用して検索できる深層情報があります。
そして、深層情報にこそ、有益な情報が多く格納されています。
この講義では、いかに深層情報を検索するか、をツールやデータベースを含めて教えていただきました。


講義終了後、各受講生が自分の検索テーマを3つずつ決めました。
この研修を通して、検索テーマについて検索し、最終的には検索結果を発表し、講評していただきます。

 

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情報検索レベルアップ研修では、昨年行った「情報検索基礎能力試験(サーチャー試験)」勉強会で学んだ知識をもとに、実際に資料を検索して報告書を作成し、情報検索技術をレベルアップします。