川西カルテットによる「弦楽四重奏の夕べ」の感想
大きな拍手と共に、美しいドレス姿の二人の女性と、黒いスーツ姿の男性二人が登場すると、司会の西澤さんの紹介でコンサートが始まりました。観客や演奏者、スタッフの方々との間に、親近感を感じる、何か温かな雰囲気のあるスタートでした
そして、ヴィオラ担当の男性の寺島さんが、川西カルテットと命名されるまでのいきさつなどを、楽しいジョークを交えて語り、その後も寺島さんの絶妙なトークを挟みながら、愛をテーマにした曲の演奏が始まりました。
まず、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」から始まり、「美女と野獣」のテーマ曲など、馴染みのある曲が続きました。どれも心を癒してくれるような温かな気持ちにさせられました。そして、プログラムにはなかった、今年話題の冬のソナタが演奏されると、あちこちから大きな拍手が沸き起こり、身を乗り出して聞き入る女性が見受けられました。その後、クリスマスソングが何曲か演奏され、和やかな雰囲気に包まれました。
途中、作曲家モーツァルトの天才ぶりを顕著に顕した一曲の楽譜が観客席にも順番に回され、その曲も聞かせていただけたり、「きよしこのよる」の作者にまつわるお話など、普段は知ることのなかった曲のあれこれを知る事ができ、とても勉強になりました。
会場の「ことばの繭ホール」は小さいスペースながら、音響も良く、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの美しい音色がよく響いていました。
忙しく時間に追われる日々の中、クリスマス前にもらったプレゼントの様な、そんな楽しいひと時でした。このような演奏会を開催して下さった皆様に感謝いたします。
R・N
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クリスマスシーズンのゆうべのひと時、モーツァルトの名曲”アイネ クライネ ナハトムジーク”やX’masソングなど、川西カルテットの魅力ある演奏はいかがですか。
普段は、個々の活動をされている4人ですが、年に1度川西公民館において演奏
会を行っています。川西カルテットもそこから付いた名前です。ビオラの寺島さん以
外はアンサンブル・ノーバ(北信中心で活躍中)のメンバーです
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第一ヴァイオリン 加藤晃さん(長野市在住)
愛知県立芸術大学卒業、ドイツ・アーヘン音楽大学卒業
現在、SBCアンサンブルトレーナー。アンサンブル・ノーヴァ代表、名古屋弦楽ゾリステン音楽監督
第二ヴァイオリン 大井俊恵さん(上田市在住)
武蔵野音楽大学器楽科ヴァイオリン専攻卒業。
現在、 美音の会、アンサンブル・ノーヴァ、ファンタジアのメンバーとして活動中。後進の指導もしている。
ヴィオラ 寺島克彦さん(上田市在住)
国立音楽大学卒業、1988年 県音楽担当教員派遣研修生としてウィーンへ留学。
現在、小諸高等学校音楽科教諭
チェロ 寺島都志子さん(上田市在住)
国立音楽大学卒業、1977年 全四国音楽コンクール弦楽器部門第一位。
現在、小諸高等学校音楽科 後進の指導もしている。
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