文化部会77

2011年6月18日(土)

岩崎信子朗読の夕べ 7

岩崎

6月18日土曜日の夜は午後から夕方にかけて、激しい雨が降って岩崎さんの朗読会に参加される方が減るのではと懸念したが、なんとか85名の方が来てくださり、朗読の夕べ第7回目が始まった。
木内貴大さんのピアノをバックに、岸田衿子「南の絵本」の一編の詩から始まり、辻邦生の「睡蓮」の長編が語られた。

いつもの優しい笑顔と良く透き通る声で、ゆっくりとちょうど良いテンポで会場を辻文学にいざなった。それは、軽井沢の森や草花を愛して、軽井沢で急逝した辻氏に思いを馳せる時となった。

休憩を挟んで、岩崎さんが多くの著名人たちとの出会いの風景を集大成された「かるいさわいろ拾遺」から、立原道造の詩や、堀多恵子さんの随筆を読まれた。

道造と画家深沢紅子(こうこ)さんとの若き日の出会いのエピソードは微笑ましく感じられた。その後深沢さんは道造や堀辰雄の本の装幀をしており、夏の間堀辰雄の別荘をアトリエとしていた。その縁で軽井沢タリアセンに深沢紅子野の花美術館がある。

さらに「かるいさわいろ拾遺」から、晩年の堀多恵子さんとの対談の様子等を声色を交えて再現し、岩崎さんの交流の一端を伺い知ることができた。またの機会に他の方々との出会いの風景を是非聞かせていただきたいと期待に胸を膨らませている。

木内さんのピアノでドビュッシーの「月の光」や、北原白秋の「からまつ林」等が演奏されて朗読に良い流れが添えられて、心地よい印象となった。

------------------

6/18(土)岩崎信子 朗読の夕べ Ⅶ (出演 朗読 岩崎信子、ピアノ 木内貴大)
感想・要望:アンケートより

  • 心癒される朗読と音楽の時をありがとうございました。(女性 40才代)
  • 大好きだった番組「かるいさわいろ」。岩崎さんのステキな語りとお話に、再び「かるいさわいろ」が戻ってきたようで大満足な雨の夜となりました。ピアノの調べも選曲がぴったりで心にやさしく残りました。調律がされていたら、より良かったと思います。(女性 50才代)
  • 辻邦生の作品は少し読んでいましたが、『睡蓮』は初めてでドキドキしながら聴かせていただきました。じっくり味わってみたいと思います。昔懐かしい作家に再会するような気持ちなり素敵でした。“トロイメライ”他も作品にとてもマッチしていました。(女性 50才代)
  • 久し振りにほっとする時間を過ごさせていただきました。次回を楽しみにしております。(女性 50才代)
  • 朗読もピアノもすばらしかったです。(女性 50才代)
  • 『睡蓮』の朗読にはすっぽり引き込まれてしまいました。(女性 60才代)
  • とても感激しました。朗読とピアノがとても合っていました。(女性 60才代)
  • 初めての体験でしたが長い朗読を聴いて驚いてしまいました。(女性 60才代)
  • 朗読とピアノ良かったです。岩崎さんステキですネ。(女性 60才代)
  • 忙しい日々の中でとても良い一時を過ごせました。(60才代)
  • NHKの「朗読講座」を受講しました。今回は親しみやすく、表現は不適切かも知れませんが、庶民的でよかったと思います。(女性 60才代)
  • とても素晴らしかったです。朗読も良かったしピアノも良い雰囲気でした。(70才代)
  • 朗読とピアノのコラボレーションは本当に素晴らしく楽しい時間を過ごさせて頂きました。有難うございました。(70才代)
  • 朗読とピアノのジョイントは素晴らしいと思います。が、年齢のせいもありますが読んでいる時はもっとピアノの音を下げて欲しかったです。聴き取り難かったです。(70才代)
  • 素晴らしい時を過ごさせていただきました。とても幸せでした。(女性 70才代)
    • 他の方からも賞賛やご意見が寄せられました。

今後の催し物として、このような朗読会やコンサート等のご要望がありました。皆様のご意見に沿えるよう努力して参ります。
また、ご都合をつけてお越しいただきました大勢の方々にお礼申し上げます。
最後に、出演くださいました岩崎信子様、木内貴大様の一層のご活躍を祈念しております。ありがとうございました。
(文化事業部会)

6.18