「上田図書館倶楽部」 設立趣意書
上田自由大学を興し、働きながら心楽しく学ぶ自由大学を花開かせた先人たちはまた、図書 を創ろうと夢見ていました。 上田市図書館は大正12年に開館以来、市民の“知の殿堂”として 生涯学習と文化活動の拠点として80年の歳月を刻み続けてきました。
そして今年4月、上田駅前ビルに上田情報ライブラリーが開館します。
上田情報ライブラリーは、人と情報により暮らしと仕事に役立つ“知の社会的インフラ”を目 すとともに、千曲川流域の歴史・文学・人物はじめ千曲川地域資料が提供されます。 また、ことばの繭ホールでは、“ことばの文化” を重視した催しが行なわれます。
図書館は市民の学習活動・情報活動・文化活動の拠点として、レクレーションやボランティ 活動の場として機能し親しまれることが大切です。 私たちは、市民の力で上田の図書館を発展させ、地域文化の向上に寄与したいと思います。 上田情報ライブラリー開館に当り、 市民協働の図書館づくりに積極的に参加したいと思います そのために、上田図書館倶楽部を設立します。
上田図書館倶楽部は、 次のような活動、 事業を行ないます。
① 図書館と協働した学習活動、 文化事業の推進 特に、上田情報ライブラリーのことばの繭ホール、セミナールームの企画・運営への参画、 協力
②図書館のために何か役立ちたいという気持ちを活かした図書館ボランティア
③図書館業務の一部受託 (ワークシェアリングの機会実現 )
④収益事業 (喫茶コーナー、 豆本販売等)
上田図書館倶楽部は会員・会費制ですが、入会すると次のような特典もあります。
① 上田図書館倶楽部による講演会、講習会、 催しに無料又は割引で参加できます。
② 図書館見学会、美術館巡りや学習会に参加できます。
③ 上田情報ライブラリー、 市立図書館が行なうセミナー・講演会、行事、 催しの案内が受け られます。
④ 会報をお送りします。 ホームページも開設します。
あなたも会員になって、 上田の図書館づくりに参加しましょう。
時間のある人は時間を、経験のある人は経験を、技能のある人はその能力を、そして何よりも あなたの心を上田図書館倶楽部にお寄せください。
平成16年1月 吉日
沿 革
平成14年上田情報ライブラリーの運営基本計画が策定され「サービスを高いレベルで維持していくため、専門性が高く意欲的なNPOやボランティアと市が連携、協働し運営に当る」とされました。
これを受けて、平成16年1月上田図書館倶楽部を設立、平成18年12月にはNPO法人として認可され現在に至っています。
活動の財源
1会費収入
- 一般会員 個人 年会費3,000円
- 特別会員 個人 1万円
- 賛助会員 団体または企業 1口3,000円
2事業収入
講座、セミナー、コンサートなどの受講参加料
3助成事業・受託事業
- 社会教育活性化21世紀プラン(平成16.17年度)文部科学省
- 長野県コモンズ支援事業(平成17年度)長野県
- 地域発元気づくり支援金事業(平成19度)長野県
- 地域の図書館サービス充実支援事業(平成19度) 文部科学省
- NPO活動助成事業(平成20年度)長野県
- 上田市マルチメディア情報センター、上田市創造館の講座受託
- 市民協働による新たな図書館サービスの創造(平成21~23年)図書館振興財団
27年度現在の状況
- 上田市わがまち魅力アップ応援事業 <サロントーク in真田丸の世界>(平成26,27,28年)
- 上田市からの受託事業 <情報活用サービス、郷土資料の登録、本の修理、こども民話語り手要請講座>
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図書館振興財団助成事業 「市民協働による 新たな図書館サービスの創造 」
平成21年8月~平成23年7月の2年間にわたって実施しました。 事業の詳細はこちら
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NPO法人上田図書館倶楽部は、2014年10月31日に行われた第100回全国図書館大会において「図書館支援者」として、日本図書館協会から感謝状を贈呈されました。倶楽部がこの10年間、市民協働による図書館サービス活動を続けてきたことが、このような形で評価されたことを大変名誉なことと受け止めています。これもひとえにこれまで倶楽部の活動に関わってくださった皆様方のお力添えの賜物と感謝申し上げます。